循環型林業とは、「木を伐って、使って、植えて、育てる」という林業サイクルが、永続的に繰り返されること で、健全な森林経営と活力ある林業・木材産業の確立が図られ、環境保全と両立する持続可能な地域の発 展の実現を目指すものです。
戦後70年を経て現在日本の森林は、主伐期を迎えています。針葉樹などの人工林は伐採し、次の世代の植林が必要です。
広葉樹が多い自然林も古木が多くなり、荒れた森が目に付くようになりました。広葉樹は高年齢になると伐り株からの再生力が衰えてくるため、適度な年齢で伐採し、資源としての循環を図っていくことが大切です。私たちは自然への負荷を抑え、森林の健全な再生に取り組んでいます。
伸共木材協同組合では、山へのダメージを極力減らし森林を育む環境を整えるため「架線集材」の方法を基本採用しています。現在、日本ではこの架線集材の技術者は少なくなっていますが、急傾斜地で道の開設が困難な山林での伐採が増えてくる事から、今その技術が見直されてきています。
また、緩傾斜地の造林地では高性能林業機械のハーベスタ（伐倒・玉切り、枝払い）も使用します。造材もチェンソーとハーベスタ、グラップルソーなどで行います。
そのため、山の谷部と尾根部の間に約300ｍ～800ｍくらいの長さのワイヤーを張り、そのワイヤーを操る集材機を設置する作業が必要となります。
